自分が行かなきゃ…雨でも護憲派 高市さんなら…改憲派、自維議員も

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朝日新聞記事2026年5月3日 21時30分遠藤隆史 宮崎亮憲法記念日の集会で参加者が持参した「憲法9条推し」などと書かれたうちわ=2026年5月3日、大阪市北区、遠藤隆史撮影 憲法記念日の3日、護憲派と改憲派の集会が大阪府内でも開かれた。高市早苗首相が憲法改正に強い意欲を示す中、護憲派の集会には主催者の想定を超える人数が参加。改憲派の集会では「高市さんならやってくれる」と期待の声が上がった。 大阪市北区の扇町公園では護憲派が集会を開き、元文部科学事務次官の前川喜平さんが「憲法は悲惨な戦争の経験を踏まえて生まれた。憲法を守る精神を新たにしたい」とスピーチした。憲法記念日に開かれた護憲派の集会に集まった人たち=2026年5月3日、大阪市北区、遠藤隆史撮影憲法記念日の集会で参加者が掲げたうちわ=2026年5月3日、大阪市北区、遠藤隆史撮影 この日集まったのは、主催者発表で4500人。主催者側によると「参加者は3千人程度」との予想だったが、時折雨が降る悪条件でも予想を超える人が集まった。 大阪市の主婦(70)は「何年も集会に来ていなかったけど、今年は『自分がいかなきゃ』と思ってかけつけた」という。 被爆地の長崎県で生まれ、18歳まで過ごした。長崎に原爆が投下された8月9日は、毎年黙禱(もくとう)して戦争反対と平和に思いをはせるのが当たり前だったという。「国が言わないなら」 しかし、終戦から80年が過ぎる中で、憲法改正が声高に叫ばれるようになり、平和が軽視されている空気を感じるという。米国とイスラエルによるイラン攻撃にも、日本政府は正面からの批判を避けている。「国が言わないなら自分たちで声を上げないと。戦争には絶対反対です」 堺市の男性(86)も「憲法が変わって戦争ができてしまうのではという危機感が増している」と、約10年ぶりに護憲派の集会に参加した。「高齢で大きなことはできないけど、集会の参加者が1人増えるだけでも、小さな力にはなるからね」 連休で帰省した機会に足を運んだ人も。東京都の40代女性は実家がある京都府に帰省中で、SNSで集会の開催を知って1人で訪れた。 「今の政治を見ていると、国民の不安をあおって憲法改正や防衛費の増加につなげたいのでは、と思ってしまう」。東京でも、国会前で開かれている改憲反対を訴えるデモに参加したといい、「これからも集会に足を運びたい」と話した。 集会の後にはパレードも行われ、参加者たちは二つのルートに分かれて「憲法守れ!」と声を上げながら行進した。憲法記念日の集会後、参加者たちは「憲法守れ」と訴えて街中をパレードした=2026年5月3日、大阪市北区、遠藤隆史撮影 憲法改正をめざす「日本会議」系の団体は大阪市中央区の大阪府神社庁会館で集会を開き、国会議員や府議など約150人が参加した。 衆院の憲法審査会委員で日本維新の会の西田薫衆院議員(59)は、戦力の不保持を定める憲法9条2項を削除し、自衛隊を国防軍と明記することをめざす、という党の方針を説明した。日本会議系の集会で、憲法改正について議論する与党国会議員ら。マイクを持つのは自民党の高麗啓一郎衆院議員。左に向かって順に、同党の中山泰秀衆院議員、日本維新の会の片山大介参院議員、西田薫衆院議員=2026年5月3日午後3時37分、大阪市中央区、宮崎亮撮影 衆参両院で3分の2の賛成を得て改憲を国会で発議するためには「相当譲歩していかないといけない」と述べつつも、「9条2項を削除しアメリカと一緒に戦うんだという姿勢を示すことで、日米同盟がさらに進化をしながら、より強固な関係になる」と話した。 同じく衆院の憲法審査会委員、自民党の中山泰秀衆院議員(55)は「維新さんの役割は『押す力』だと思う。そして自民党の責任は『成し遂げる責任』。この二つのパワーがあって、できるだけ多くの方々に理解をしてもらい、初めて憲法改正が成功に近づくんだと思う」と語った。反戦平和「願うだけでは意味ない」 2月の総選挙で初当選した自民党の高麗(こうらい)啓一郎衆院議員(45)は、ロシアのウクライナ侵攻以降、若者の憲法への意識は「確実に変わってきている」とし、「平和であってほしいなとか、戦争は嫌だなと願っているだけでは何の意味もない」と述べた。日本会議系の集会「第25回憲法フォーラムin大阪」の冒頭で、君が代を斉唱する参加者たち=2026年5月3日午後2時17分、大阪市中央区、宮崎亮撮影 さらに、「戦後の平和は自衛隊と日米安保のおかげだということを広く皆様方がもうすでに知るような社会になった」とも話した。 娘と参加した大阪市東住吉区の主婦(65)は10年ほど日本会議系の集会に出ているという。「憲法改正をして、9条でも何条でもいいから自衛隊を明記し、軍隊として認めてほしい。高市さんならやってくれると思います」と期待を込めた。この記事を書いた人遠藤隆史大阪社会部|司法クラブキャップ専門・関心分野司法、労働、福祉宮崎亮ネットワーク報道本部(大阪)記者|平和・人権専門・関心分野子ども・若者・教育・人権・平和・核兵器関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月3日 (日)岩手・大槌の山林火災「鎮圧」高市首相 新外交方針を表明ボクシング「世紀の一戦」5月2日 (土)錦織圭、今季限りで引退表明メットライフ生命、無断取得旭山動物園、2日遅れで開園5月1日 (金)性的暴行訴えた検事が辞職へ水俣病の公式確認から70年2027年問題で値上がり?4月30日 (木)「出光丸」初のホルムズ通過4月のクマ目撃、秋田で急増チャイルドシートどうする?トップニューストップページへ出光丸のホルムズ海峡通過、イランが日本に「特別な計らい」 狙いは18:45トランプ氏、イラン提案に難色「代償払ってない」 対立に出口見えず20:22袴田巌さんが1年半ぶり公の場 「冤罪被害者は悔しい思い」姉が訴え19:52海外でも家が高い 主因は外国人ではない 世界の現状、専門家が解説11:00悲しい誕生日と歩んだ人生 声を上げたNY、街角の反応と会議の空席15:04夫と別れて30年、まさか私が看取るとは 交錯した人生と最後の日々16:00