映画の推し事毎日新聞 2026/5/3 22:00(最終更新 5/3 22:00) 2527文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「プラダを着た悪魔2」Ⓒ2026 20th Century Studios. All Rights Reserved. 2006年に公開された「プラダを着た悪魔」の続編が公開中だ。トップファッション誌「ランウェイ」の編集部を舞台にしたこの映画の主人公は、悪魔のような編集長、ミランダのもとで働き始めたジャーナリスト志望のアンディ。 再びアンディを演じたアン・ハサウェイは、この20年の間にイメージを更新しながらオスカー俳優となり、今もなお果敢に新たな役に挑み続けている。続編の公開に合わせ、デビューからの道のりと変わらぬ魅力の源泉を探った。Advertisementバンビのような瞳に映るエモーション 華やかなファッション業界の裏側が観客の好奇心を満たしたこと以上に、理不尽な要求に応えながら働くことの本質と向き合うヒロインの成長物語が共感を呼び、時代を超えて愛される作品になった「プラダを着た悪魔」。「プラダを着た悪魔2」のプロモーションで来日したアン・ハサウェイ=東京都港区で2026年4月6日、勝田友巳撮影 アン・ハサウェイは、バンビのように大きな瞳で感情をダイレクトに伝える。「プラダを着た悪魔2」は、報道記者としてキャリアを重ねたアンディが、あるきっかけから特集エディターとして「ランウェイ」編集部に戻ってくるところから始まる。 雑誌やファッション業界を取り巻く環境は変化したが、前作に引き続きハサウェイの親しみやすいハリウッドスターとしての顔が生かされ、必死で駆け回るアンディにエールを送りたくなる一作になっている。ティーンの憧れ「プリティ・プリンセス」 1982年、ニューヨーク・ブルックリン生まれ。舞台俳優の母を持つ彼女にとって、芝居の道に進むことは自然な流れだったのだろう。ニューヨークの名門演劇学校、バロウ・グループの養成講座などで学び、俳優としての道を歩き始める。 ハサウェイの名前を有名にしたのは、ある日突然自分が一国のお姫様であることを明かされるヒロインをキュートに演じた「プリティ・プリンセス」(01年)。「プラダを着た悪魔2」Ⓒ 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved. フィジカルなコメディーセンスを感じさせる演技で、ティーンの人気の的になった彼女が、その枠をはみ出そうとするかのように挑んだのは、アン・リー監督がカウボーイの恋愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」(05年)だ。 ティアラをテンガロンハットに替えてロデオクイーンを演じ、男性と不倫関係にある夫との間で揺れ動くテキサスの女になりきった。「レ・ミゼラブル」で助演女優賞 続く「プラダを着た悪魔」、整形美人エージェントに扮(ふん)して華麗なアクションも披露した「ゲットスマート」(08年)もヒットを記録。スターとしての地位を確立している。「プラダを着た悪魔2」のプロモーションで来日したメリル・ストリープ(左)とアン・ハサウェイ=東京都港区で2026年4月6日、勝田友巳撮影 初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたのは、薬物依存の治療のためのリハビリ施設を退院した主人公を演じた「レイチェルの結婚」(08年)だ。 イライラとひっきりなしにたばこを吸い、重い過去を背負った家族のトラブルメーカー。リハーサルを行わずに撮影したというリアルなドキュメンタリータッチの作品で、また新たな顔を見せてくれた。 髪を切り、減量をしてミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(12年)で演じたのは、娘を育てるために身を売るようになったファンテーヌ。わずかな出演時間ながら、絶望や怒りを込めた「夢やぶれて」の歌唱で観客の心に強く訴えかけ、アカデミー賞助演女優賞を受賞した。ファンテーヌは母がかつて演じた、運命的な役でもあるという。 「ダークナイト ライジング」(12年)、「インターステラー」(14年)ではクリストファー・ノーラン監督の信頼も得た。ハサヘイター 笑いに変えて ハサウェイには“ハサヘイター”と呼ばれるアンチが存在していた時期もある。「レ・ミゼラブル」でオスカーを受賞した際のスピーチなどがわざとらしいということが理由だったようだが、好感度の高さを一気に取り戻したのは、わがままなハリウッド俳優に扮(ふん)した「オーシャンズ8」(18年)ではないだろうか。「プラダを着た悪魔2」Ⓒ2026 20th Century Studios. All Rights Reserved. ある意味ではセルフパロディーとも言える役柄を喜々として演じ、自身に向けられてきたイメージを笑いに変えてみせた。 「プラダを着た悪魔」と同じように根強いファンを持つ作品として、「マイ・インターン」(15年)があげられる。ハサウェイが演じたのは、人気ファッションサイトを経営するCEO。 ロバート・デ・ニーロ演じる70歳のシニアインターンの心のこもったアドバイスに耳を傾けながら、仕事と家庭の両立という試練と向き合っていくキャラクターだ。大人になっても続く迷いや不安と向き合う主人公が奮闘する物語であり、世代を超えた爽やかな友情ものでもある。現実の重みとともに感情を差し出す 「アイデア・オブ・ユー 大人の愛が叶うまで」(24年)の役柄は、音楽フェスティバルのコーチェラで出会った年下の人気ミュージシャンと恋に落ちるシングルマザー。「プラダを着た悪魔2」のプロモーションで来日し、ファンの歓声に応えるメリル・ストリープ(左)とアン・ハサウェイ=東京都港区で2026年4月6日、勝田友巳撮影 いわゆるファンフィクションを思わせるファンタジー要素の強い設定でありながら、戸惑いやときめきを丁寧にすくい上げたこの映画には、確かな手触りがある。“大人のおとぎ話”とも言える作品が成立するのは、ハサウェイが感情の細部を現実の重みとともに差し出しているからではないだろうか。 「シンクロナイズド・モンスター」(16年)では製作総指揮も務めるなど、ハリウッド大作とインディペンデント作品を行き来しながら、コメディーからシリアスまでさまざまなジャンルを横断しているハサウェイ。迷いや弱さに光を当てて 長年にわたるLGBTQなど性的少数者への支援や、「プラダを着た悪魔2」での、「細すぎるモデル以外も起用してほしい」という要望など、多様性への発言も注目を集めている。「プラダを着た悪魔2」Ⓒ 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved. 身体性を伴った強さを体現するキャラクターにも果敢に挑み、これまで演じてきた役柄は多岐にわたる。 だがどの作品においても共通しているのは、人物の内面にある迷いや弱さを隠さず、むしろそこに光を当てようとする姿勢かもしれない。彼女の歩みを振り返ると、揺らぎを引き受ける覚悟が浮かび上がってくる。 スクリーンの中の出来事でありながら、彼女が見せてくれる不完全さは観客の現実に接続され、華やかな世界が舞台であってもハサウェイの持ち味は変わらない。 これは私たちの物語。そう信じさせてくれる存在感こそが、アン・ハサウェイを特別な俳優にしている。(細谷美香)【時系列で見る】【前の記事】サザエさんと首相夫人にミニスカートを履かせた60年代のアイコン「ツイッギー」関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>