2025.10.21乗りものニュース編集部tags: JR西日本, サンライズ, 寝台特急, 山陰本線, 木次線, 芸備線, 鉄道石破 茂氏と公明党の斎藤鉄夫氏が、鉄道について大いに語り合った動画が話題です。 自民党と日本維新の会が2025年10月21日、連立に合意し、22日には高市早苗新首相が誕生しました。これに伴い退陣する石破 茂氏、また10日に自民党と連立を解消した公明党の斎藤鉄夫代表も、大の鉄道好きとして知られます。拡大画像石破氏が1000回乗ったというかつての寝台特急「出雲」(画像:PIXTA)。 この2人が鉄道について大いに語った対談映像が、Youtube「公明党のサブチャンネル」にて公開されています。2025年4月23日にアップされた動画ですが、半年後の石破政権末期にはコメントなども再び増加し、32万回以上再生されています。 斎藤氏はまず、石破氏が1970年の大阪万博へ「ディーゼル特急」に乗って行ったという話に言及。「普通、『ディーゼル特急』なんて言い方はしないですよね。動力までおっしゃった!」と感激し、すぐさま古い時刻表を調べて石破氏に見せたといいます。「これこれ!『鳥取12時12分発 特急やくも』全席指定で食堂車もついている。中学生にとってはすごい体験だった」と斎藤氏。石破氏もこの列車について「覚えていますよ」とうなずきます。ちなみに、現在の特急「やくも」は伯備線経由のため鳥取駅を通りませんが、当時は福知山線経由で山陰地方と大阪を結んでいました。 実は斎藤氏は「時刻表検定」5級の持ち主で、動画でもこの後、「いつも持ち歩いている」という時刻表検定認定表をカードケースから取り出し、「唯一誇れるもの」と紹介する場面もありました。 さらに談議は白熱し、石破氏が東京と選挙区である鳥取を往復するため、かつての寝台特急「出雲」に「1000回は乗った」という話、「いずも」が電車寝台特急「サンライズ出雲」に格上げされた際、ルート変更のため「うち(鳥取)来ないの……?」とがっかりした話、その後は岡山で新幹線から鳥取行き特急を利用している話なども披露されました。 終盤では石破氏と斎藤氏が鉄道に対する思いを吐露しています。斎藤氏は、JR各社が「廃線したいと思っているところがたくさんある。つながってこその鉄道、残していきたいという気持ちが強い」と語ります。 斎藤氏は廃止された三江線沿線の出身で、かつて「レールの向こうに都会がある。都会には未来がある。レールを見ること自体が、自分の将来を見ていた」と話すと、石破氏も大きくうなずきました。 石破氏は鉄道へのモーダルシフトの議論や、非常時における鉄道の役割などに言及しつつ、斎藤氏と「趣味の話、政治以外の話ができるのは、党が違ってもありがたい」と話しました。 動画を見た人からは、あまりの仲の良さに、「こりゃ石破さんの時は連立維持するはずだ」「鉄道オタク2人が楽しそうに対談していて泣けた」といったコメントが寄せられています。【次ページ】【動画で!】石破氏が55年前に乗った列車を特定する斎藤代表(1:35頃~)【写真】これが「55年前の石破少年が乗ったであろう車両」です