毎日新聞 2025/10/22 19:02(最終更新 10/22 19:02) 1309文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷初登院し、登院盤のボタンを押す国民民主党の小林さやか氏=国会内で2025年8月1日、後藤由耶撮影 首相を決める選挙でなぜミスが起きたのか――。高市早苗首相が誕生した21日の首相指名選挙で、与野党は多数派工作にしのぎを削った。一方、1票を巡る激しい攻防のなかで国民民主党の新人議員が党の方針とは異なる投票行動をとったことが波紋を呼んだ。ミスが起きた背景を探った。 「本当に申し開きのしようもない」 国民民主の小林さやか参院議員は21日、国会内で毎日新聞の取材に、意気消沈した様子でそう釈明した。参院の首相指名選挙の決選投票で玉木雄一郎代表に投票すべきところを、誤って自民党の高市早苗総裁に投票してしまったという。Advertisement 高市氏は衆院の1回目の投票で過半数を確保し首相に選出された。一方、参院の1回目ではいずれの候補も過半数に届かず、高市氏と立憲民主党の野田佳彦代表の上位2人による決選投票にもつれ込んだ。 首相指名選挙は投票用紙に投票者と首相に指名する者の名前を書いて投票する記名投票で、後に公表される。1回目に縛りはないものの、決選投票では上位2人に投票先が絞られる。それ以外の名前を書くと投票は無効となり、名前を書かない白票とは区別される。 国民民主は決選投票で、無効となったとしても玉木氏と書くよう所属議員に指示していた。小林氏は1回目は玉木氏に投票。しかし、「1回目で終わる」と想定していたことに加え、決選投票では「高市氏か野田氏の二択で書かなくてはいけない」との思い込みもあり、高市氏に投票したという。参院本会議場では決選投票の際、議長から高市、野田両氏の名前が示されており、小林氏が混乱する原因となったとみられる。小林氏はその後、指摘を受けて党幹部に報告した。 小林氏は「(造反の意思は)一切ない」と否定。「頭が真っ白な状態でミスしてしまった。改めて気を引き締めて、今後の議会活動にあたっていきたい」と述べた。 首相指名選挙で党方針に背くことは「造反」とみなされる行為だ。玉木氏は21日夕、東京都内で記者団の取材に応じ、党参院幹事長が小林氏を厳重注意したと明かした。「本当に残念。本人にも厳しく指導したい」と述べたが、これ以上の責任は追及しないとも付け加えた。 決選投票の仕組みは議員規則に基づいており、上位2人以外の名前を書くことは規則の趣旨に反する。衆院本会議の首相指名選挙に臨み、日本維新の会の遠藤敬国対委員長(左)と言葉を交わす国民民主党の玉木雄一郎代表=国会内で2025年10月21日午後1時12分、平田明浩撮影 玉木氏は昨年の特別国会の決選投票で玉木氏と書くことについて、「民意に寄り添う形で投票することを選択したい」と説明しており、今回も同様の判断だったとみられる。昨年の特別国会の決選投票では日本維新の会も党首に投票している。一方、公明党は「ルールを作る場でルール違反すべきではない」として、今回の決選投票では斉藤鉄夫代表ではなく白票を投じた。 党内からは小林氏の誤投票について「単なるミスだ」(新人議員)と擁護する声も多い。一方、古川元久国対委員長は22日の記者会見で「重大なミスだ。意図的なら除名理由にもなり得る話だ」と苦言を呈した。 立憲の中堅議員は「野田氏ではなく高市氏に入れたかったということではないか。ミスは考えにくい」と指摘。自民党の閣僚経験者も「高市氏に入れてもらったのはありがたいが、ミスと言われるのは複雑だ」と語った。【遠藤修平、安部志帆子】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>