毎日新聞 2025/10/5 12:00(最終更新 10/5 12:00) 1172文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ハウス内で栽培中のトマトの木を手にする川村雄祐さん=岐阜県関市で2025年9月1日午後2時57分、安達一正撮影 岐阜県関市でトマトなどを生産する農園「たわらファーム」を営む川村雄祐さん(29)。栽培のノウハウを動画で伝えるユーチューバーとしても人気だ。岐阜県と連携し、若者らに向けて農業の魅力をアピールする活動も始めた。 祖父母がキュウリなどを栽培する農家で、幼いころから収穫や袋詰めなど農作業を手伝ってきた。「体を動かすのは楽しいし、作業がつらいと思わなかった」。農業を志すようになり、大学を卒業後まもなくして祖父の下で1年ほど本格的な指導を受け、2019年に就農した。Advertisement キュウリは栽培に手間がかかり、祖父の勧めもあってトマト栽培に取り組んだ。露地栽培ではなく、トマトを1株ごとにポット(鉢)で育てる「ポット耕栽培」と呼ばれる手法を採用。4000万円を借金しハウス設備を導入した。 大きな借金を背負った中で、安定した収益をいかに確保するかが課題となった。そこで考えたのが、ユーチューブへの動画投稿だ。「自分が参考にしたくなるような農業系の動画が見当たらず、情報発信すれば需要があると思った」。就農2年目に「たわらファーム―農園ものがたり―」チャンネルを開設した。 チャンネルは動画の再生回数に応じて広告収入が発生する。当初は再生回数が伸びなかったが、トマトの茎と葉の付け根から出る「脇芽」の取り方をアドバイスした動画が人気を呼び、再生回数は100万回に。この人気をきっかけにチャンネルの登録者数は約25万人へ増えた。「農業系人気ユーチューバー」として注目を集めるとともに、貴重な副収入を得られるようになった。 ユーチューブでの収益を生かし、農園は規模を拡大。就農当初は1人で切り盛りしていたが、スタッフを雇い、新たに約5000万円を借金してハウスを新設、トマト以外にも栽培品目を広げた。現在は20~30代の若者10人ほどが働き、イチゴなどの栽培も手がける。イチゴ狩り事業のほか、各種農産品の販路拡大のため今年6月からはファームに直売所も設けた。 県との連携では今年8月から、ファームのユーチューブチャンネル内で、県内の若手農業者を紹介する動画の投稿を始めた。第1弾は高山市の桃農家を取り上げ、今後は2カ月に1回程度の頻度で新作を投稿する予定だ。 農家の高齢化が深刻化する中、自身のような若手農業者は「絶滅危惧種」だと危機感を抱く。「斬新な発想で頑張る若手の姿を動画で見せることで、若い人に農業に興味を持ってほしい」と就農者増を期待する。【安達一正】川村雄祐(かわむら・ゆうすけ)さん 関市出身。ユーチューブには毎日動画を投稿し、作品数は約1200に上るという。「家庭菜園を楽しむ人などに向け、栽培の流れに沿った内容の動画をタイミング良く投稿するのがコツ」。今年度から、地域農業を担う若手農業者で組織する「岐阜県青年農業士連絡協議会」の会長も務める。あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>