大震災から時がとまった空き地、有効に活用 きっかけは「ごみ屋敷」

Wait 5 sec.

朝日新聞連載この不動産だれのもの? 大相続時代記事有料記事山田史比古2025年10月5日 11時30分 神戸市長田区のホームセンター。広い駐車場に隣接する一角に、十数人が集まった。 開かれたのは、野菜づくり講座だ。 「初心者でもやりやすいものは何ですか」空き地を活用したレンタル菜園「おさんぽ畑」の利用者には初めて野菜づくりに挑む人も多い。この日はホームセンターの協力を得て、無料野菜づくり講座を開いた。コツを伝授する泉谷明彦さん(奥右)と、角野史和さん(奥左)=2025年4月20日、神戸市長田区、山田史比古撮影 参加者の質問に、ホームセンターの園芸コーナーで働く泉谷明彦さん(81)が答える。「キュウリはわりとやさしいね。うまいこといったらかなり収穫があります」「自分のペースで決まった間隔で水をやる人がいますが、それは失敗のもと。植物をよく観察して、植物の都合にあわせましょう」。幅広い世代の参加者らは、熱心に聴き入っていた。 この講座を主催したのは、ホームセンターではない。1級建築士で、任意団体「空き助(すけ)ながた」を立ち上げ、この地域の空き家・空き地問題の解消に取り組む角野史和さん(45)。2022年以降、空き地の有効活用などを目的に、周辺に「おさんぽ畑」と名付けた小規模なレンタル菜園を次々とオープンしている。講座はその利用者を対象に、ホームセンターの協力を得て開いたものだ。 「野菜づくりを初めてされる方も多いものですからね」と角野さんは笑う。 華やかなイメージが強い神戸市でも、人口減少や高齢化が進む。そして、角野さんが主に活動する長田区は、1995年の阪神・淡路大震災で特に大きな被害を受けた地域の一つ。もともと、関西地方に特有の長屋も多い。 「この一帯で、空き地は160区画ぐらいあります」。角野さんが、自作の地図を広げた。震災後の再開発で対象とならなかったエリア70~80ヘクタールを対象に、定期的に状況を調べている。震災で被害を受けた家屋だけではなく、住んでいた人が亡くなって放置されたままの空き家もある。家屋を取り壊しても、活用できる土地ばかりではない。 「ピンク色は無接道です」…この記事を書いた人山田史比古名古屋報道センター|社会保障・福祉など専門・関心分野社会保障・福祉、住まい、身寄り問題、相続関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へ10月4日 (土)自民党総裁選 きょう投開票インフルエンザ 流行期入りコメ4キロでの販売広がる10月3日 (金)「反軍演説」議事録 復活案浮上国勢調査 同性カップル数えず外来タヌキ ウミガメを襲う10月2日 (木)NHKのネット利用が「有料化」米政府機関が一部閉鎖に東京都、無痛分娩の助成開始トップニューストップページへ自民幹事長に鈴木俊一氏、副総裁に麻生氏で調整 7日にも党人事固め5:00台風22号が小笠原近海で発生 今後西へ、強風や高波などに注意8:09イスラエル人指揮者の公演中止 「反ユダヤ主義」と批判広がったわけ6:00万博足止め、押された女性骨折 見舞金払う意向の協会「責任はない」10:00「一杯目から泡盛で」 オリオンビールの生き字引が見た買収と上場10:00小説家、90歳のひとり暮らし 妻が言った「おじいちゃん、大好き」9:00