毎日新聞 2025/10/6 12:15(最終更新 10/6 12:15) 1164文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷過去から現在、未来をテーマに作品に取り組んだ父・真鍋博を語る真さん(左端)。会場からの質問にも答えた=松山市の愛媛県美術館で2025年10月5日、松倉展人撮影写真一覧 「今、父に会ったら謝らなければならないなと思っています」。国立科学博物館名誉研究員の恐竜学者・真鍋真(まこと)さん(65)は5日、松山市の愛媛県美術館であった講演会「真鍋博とタイムトラベル」でこう打ち明けた。父・真鍋博(1932~2000年)は日本のイラストレーターの草分け。「未来は占ってはならない、創(つく)るべきものだ」。大人になり、父の言葉を理解すればするほど胸に迫ってくるという。 愛媛県美術館▽セキ美術館▽ミウラート・ヴィレッジ――の3美術館(いずれも松山市)は今秋、真鍋博の没後25年企画展を連携して開いている。1960年代から90年代にかけて星新一、筒井康隆らの本の表紙画やイラストを描き、70年の大阪万博などで都市の未来図を多彩なメディアで展開した真鍋。現在の愛媛県新居浜市に生まれ、本人と遺族から寄せられた原画や映像約2万2000点は県美術館に、図書、新聞、雑誌、広告グッズなど約3万点は県立図書館のコレクションとして分類保存されている。Advertisementミウラート・ヴィレッジで展示する、クラシックな「だるま自転車」に乗る真鍋博の写真(1975年ごろ)。真鍋博は(構想中の)瀬戸大橋に自転車道を、と考えていた=愛媛県美術館蔵写真一覧 「父は未来。子は過去」と、時間軸のたどり方は一見違うが、見つめたものをとらえ直し、希望のメッセージを紡ごうと開いた講演会。真さんは「子どものころ、父親が『未来、未来』と語っているのを聞いて『何か地に足がついてないことを言っているなぁ』と思いまして。それで私は地に足がついたこと(恐竜・古生物)を研究する道を選びました」と笑いを誘った。だが、「自分が大人になってみると、単純な未来への憧れではなかったことは重々承知しています。今、会ったら謝らなくてはいけない」と、すぐに否定的な言葉を打ち消した。 そして、恐竜研究を通じて自身のものとした次のメッセージを今回の企画展に寄せた。 「地球の生命の中で、私たち人類だけが持っているものがあります。文字や画像を通して、自分が経験していないことを知ったり、想像したりすることができる能力です。戦後80年、今でも戦争や貧困はなくなってくれません。いつの時代にも新しい過去と新しい未来が生まれます」「真鍋博は『未来は占うのではなく創るもの』という言葉を残しています。一人ひとりの心の中の『未来』について、誰かと言葉のキャッチボールをしてみませんか? もしかしたら、未来の『入り口』が見えてくるかもしれませんよ」 ◇「未来」が代名詞だった1970年の大阪万博会場に立つ真鍋博の画像を紹介する真さん。「すごくうれしそうなんですね。この写真、大好きです」=松山市の愛媛県美術館で2025年10月5日、松倉展人撮影写真一覧 講演に続き、3歳のころから恐竜が大好きという松山市内の小学3年生、木田浩太朗さん(8)からの「新しく見つかった恐竜は?」との問いに、真さんは最新の研究成果を告げるとともに、こう答えた。 「よく聞かれます。『夢をかなえて恐竜学者になった時、やることがまだ残っているのでしょうか』。僕は自信を持って言えます。世界の学者だって本当に氷山の一角しか見えていない。新種の恐竜は必ず見つかる。心配しなくていいよ」。【松倉展人】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>