人口減少の先進地に芽生える希望 意思形成の方法、アップデートを

Wait 5 sec.

朝日新聞連載8がけ社会記事有料記事聞き手・石松恒2025年10月6日 16時00分田中輝美さんインタビュー連載 「8がけ社会」を読み解く 一足早く人口減少が進む地方から、現役世代がいまの8割に減る「8がけ社会」の未来はどう映るのか。ローカルジャーナリストと研究者を兼ねる立場から、地域や次世代と向き合ってきた島根県立大学准教授の田中輝美さんに、困難を乗り越えるヒントを聞いた。「8がけ社会」を読み解く高齢化がさらに進む2040年、働き手はますます必要になるのに、現役世代は今の8割になる「8がけ社会」が訪れます。今まで通りが通用しない未来をどう生きるか、インタビューを通じて読み解きます。 ――地方の最前線から、人口減少の現状をどう見ていますか。 この5年くらいの間に変わってきました。良い悪いではなく、人口減少が前提となりました。これまでは、どう減少を食い止めるかの「緩和策」に議論が集中していました。それが、人口が当面減っていくことに対する「適応策」に議論の軸足が移っているように思います。 また、地方では、自分の手で暮らしやなりわいをつくっていこうとする人が増えています。特に若い人たちの新しい潮流や生き方の多様化には希望を感じます。 ――どんな点に新たな潮流を感じますか。 明治期から高度成長期を経て続いてきた考え方は、ある意味、「立身出世」の一本道でした。地方から都市へ、その先は世界へ、という道筋が誰にもわかりやすく、それこそが、わかりやすい成功に見えていました。 いまは、従来の「立身出世」を目指す学生ばかりではありません。私の周りを見ていると、暮らしや働き方をオーナーシップ(主体性)を持ってデザインしていく若者が地方に流入したり、地方で育っていったりしていると思います。朝日地球会議2025田中輝美さんは10月24日、東京都内で開かれる朝日新聞社主催の「朝日地球会議2025」に登壇します。東京大学教授の宇野重規さん、シェアリングエコノミー協会代表理事の石山アンジュさんと「『8がけ社会』の処方箋」について語り合います。 ――人口減少の先進県の島根県で暮らす中で、ヒントはありますか。 人口が増えることや成長こそが成功という常識と思考で生きてきた世代には、人口減少はマイナスとしか捉えられないと思います。 ただ、人口が減れば、一人の…この記事を書いた人石松恒ネットワーク報道本部次長|連載「8がけ社会」担当専門・関心分野国内政治、選挙、民主主義、人口減少関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へ10月4日 (土)自民党総裁選 きょう投開票インフルエンザ 流行期入りコメ4キロでの販売広がる10月3日 (金)「反軍演説」議事録 復活案浮上国勢調査 同性カップル数えず外来タヌキ ウミガメを襲うトップニューストップページへ三菱UFJ元行員に懲役9年判決 貸金庫で窃盗繰り返す 東京地裁15:12自民・麻生最高顧問と国民民主・榛葉幹事長が会談 連携めぐり協議か12:49コメ45トンを緑豆と偽りベトナムから密輸入未遂の疑い、夫婦を逮捕15:43決められた位置の手前で回送列車が停止か 田園都市線、再開見通せず13:38万博が映す、「いのち」が奪われる世界 知ることが未来につながれば13:00「七つの戦争解決」ノーベル平和賞に意欲のトランプ氏、受賞はあるか11:30