運航会社社長「逃げていたこともあったが、一生背負う」 知床裁判

Wait 5 sec.

2026年3月4日 12時58分太田悠斗 新谷千布美被害者家族の代理人弁護士からの質問に答える桂田精一被告 北海道・知床半島沖で2022年、遊覧船が沈没し26人が死亡・行方不明となった事故で、業務上過失致死罪に問われた運航会社「知床遊覧船」社長の桂田精一被告(62)の第10回公判が4日、釧路地裁で始まった。被害者家族から被告への質問が続いている。 事故から3年10カ月、乗客の家族らは「公の場で真実を明らかにすることが誠意を見せる唯一の方法」と求めてきた。だがこれまで、検察官や弁護人からの被告人質問に対し、被告は「覚えていない」という文言を繰り返してきた。 この日、被害者参加制度で公判に加わった被害者家族の代理人弁護士が「責任の取り方として『覚えていない』『確認はしていない』、あなたの生き様として、それでいいんですか」と質問。被告は「事故当時は、逃げているところもあったが、一生背負っていく覚悟はしています」と消え入るような声で答えた。 被告は法令上、気象・海象の情報を把握する義務がある運航管理者に当たる。これを踏まえ、弁護士は被告の天気の知識についても尋ねた。 これに対し、被告は遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」の航行コースの水深や海図の知識について「私には無い。船長に任せていた」と回答。事故当日の天気図は「読み取っていない」と答えた。 運輸安全委員会の事故調査報告書によると、当日の午前9時から正午までの、オホーツク海の低気圧からのびる寒冷前線が知床半島付近を通過していた。 弁護士が当時の天気図を示したところ、被告は天気図の中のどれが寒冷前線か「わからない」と返答した。 「正しい知識があれば違う(出航)判断があったのではないか」と追及されると、「結果としてこういう事故が起きましたので、あったかもしれません」とか細い声で答えた。【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちら関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月4日 (水)対イラン攻撃 長期化を辞さず南鳥島で核ごみ調査申し入れ女性7割「性的からかい」経験3月3日 (火)原油価格、一時12%急騰ハメネイ師の居場所特定 なぜ大江健三郎の未発表小説発見3月2日 (月)イラン最高指導者 殺害される商船三井 ホルムズ海峡足止め節約志向 落ち込む肉消費3月1日 (日)米・イスラエル、イラン攻撃クリントン氏「犯罪知らず」名鉄百貨店本店が閉店トップニューストップページへ旧統一教会、職員340人早期退職 割増金含め退職金は数十億円規模12:00志賀原発運転差し止め株主訴訟、4日判決 事故リスクやコストが争点9:00民間ロケット「カイロス」打ち上げ中止 30秒前に安全システム作動12:06イラン発株安「泥沼化で日経平均5万円も」 カギ握るホルムズ海峡12:21非凡な内角打ちと反骨心 一喝された鈴木誠也は室内練習場にこもった11:00震災翌日、東北へ飛んだ異例の臨時便 元社長が語る「鶴の恩返し」9:00