保育士殺害の初公判、被告が起訴内容を大筋認める 仙台地裁

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朝日新聞記事2026年3月5日 13時18分手代木慶仙台地裁 宮城県岩沼市の海岸で昨年4月、山形県出身で保育士の行仕由佳さん(当時35)=仙台市=が殺害された事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた知人で無職の佐藤蓮真被告(22)=岩沼市=の裁判員裁判の初公判が4日、仙台地裁であった。被告は「間違いありません」と殺人などの起訴内容を認めたが、窃盗罪については否認した。 起訴状によると、被告は昨年4月12日夜、岩沼市下野郷の海岸の防波堤上で行仕さんの胸などを数回、ナイフで突き刺して失血死させ、遺体を砂浜の消波ブロックまで引きずって移動して遺棄。行仕さんのバッグから現金約1144円やキャッシュカードなどが入った財布を盗んだとされる。 検察側の冒頭陳述などによると、被告はシングルマザーだった行仕さんとマッチングアプリで知り合って交際し、うそをつくなどして100万円超を借金し、返済も先延ばしにしていた。 昨年3月、行仕さんから妊娠と結婚の意思を告げられた後、スマートフォンで「不起訴とは」「人を殺せる薬」「テトラポット落ちるとどうなる?」と検索。「ゆか」「自宅周辺カメラ確認」「痕跡残さない」とスマホのメモ機能に書き出した画像も残っていた。 被告は行仕さんを殺害後、バッグや凶器を自宅近くの公園に投棄。着衣なども山林に捨てていた。「捜査本部設置するとどうなる」「未解決になることは」「下野郷防犯カメラ」などと調べた履歴もスマホに残っていた。 検察側は行仕さんが妊娠し、出産して2人で子育てをしようと希望したことを、佐藤被告が煩わしく思ったと指摘した。 一方、弁護側は被告は行仕さんと交際している認識はなく、少なくとも86万円を借りていたことで関係を絶てなかったと主張。中絶を望んだが受け入れてもらえず、キックボクサーとして重要な試合を控えていたことも重なって殺害に至ったとした。証拠隠滅のために行仕さんのバッグ、財布などを奪ったが、窃盗罪には当たらないと訴えた。 法廷では、当時8歳の息子が約束した時間に帰宅しない行仕さんに宛てたボイスメッセージが再生された。「ママ早く帰ってきて。怖い」。息子の泣きじゃくる声に、傍聴席やついたての向こうの遺族席からも鼻をすする音が聞こえた。 証人として出廷した行仕さんの母親は、妊娠などの事情は知らなかったとし「1人で抱えて解決しようと思ったのかも。孫のたった1人の母親を奪い、家族や友人みんなの心を殺した犯人が憎い」と述べ、繰り返し厳罰を要望した。 公判中、被告は手元の資料を食い入るように見たり、熱心にメモをとったりした。息子の音声再生中や母親の証言の間は下を向き、ハンカチを出して目元や汗をぬぐう場面もあった。 初公判の開始前には135人が傍聴席を求めて並び、抽選が実施された。【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちら関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月5日 (木)旧統一教会に解散命令イラン情勢受け東証3日続落米軍、エクアドルで軍事作戦3月4日 (水)対イラン攻撃 長期化を辞さず南鳥島で核ごみ調査申し入れ女性7割「性的からかい」経験3月3日 (火)原油価格、一時12%急騰ハメネイ師の居場所特定 なぜ大江健三郎の未発表小説発見3月2日 (月)イラン最高指導者 殺害される商船三井 ホルムズ海峡足止め節約志向 落ち込む肉消費トップニューストップページへカイロス3号機、上昇中に飛行中断 上空で機体回転、3回連続の失敗13:02スペイン首相「戦争反対」 米国を真っ向から批判、トランプ氏と対立6:00国民・玉木代表、国民会議への参加意向表明 「要請受け入れられた」13:0426年前の名古屋女性殺害事件 容疑者の女を殺人罪で起訴 名地検12:30大谷翔平が言った「僕のわがまま」 子どもたち全員に留学チャンスを12:00車いすカーリング、日本は黒星発進 ベテランペア支える23歳コーチ10:13