解剖・高市現象毎日新聞 2026/3/5 11:00(最終更新 3/5 11:00) 有料記事 3036文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷自民党開票センターで当選が確実となった候補者の名前に花を付ける高市早苗首相=同党本部で2026年2月8日午後9時45分、中川祐一撮影 自民党4割弱、中道改革連合1割未満――。 共同通信が衆院選投開票日に行った出口調査では、10~20代の投票先は若年層ほど中道の割合が低く、自民党の浸透が顕著だった。 高市早苗首相の人気がけん引したとされるが、まだ首相として大きな実績があるわけでもない。「単なる高市人気と分析するだけでは、これほどの自民大勝の説明はつかない」と話す甲南大の阿部真大教授(社会学)は、「高市フィーバー」の根底に若者特有のある現象があるとみる。 <主な内容> ・「権威」と見なされたリベラル ・「疑似政権交代」起こした高市氏 ・参政党が伸び悩んだ理由 ・米国政治とも通じる構図 ――政党支持率が高くなかったはずの自民党が今回の衆院選では若い世代にも大きく支持されました。 ◆今の若い世代は、(国境の垣根を引き下げる)グローバル化が進む中で、ジェンダーなどをめぐる多様性や共生の重要性を当然の前提として教わってきました。 学校でも、自由や寛容などに重きを置く比較的リベラルな教育を受けてきたはずです。そのため、高市首相が主張する外国人政策の厳格化のような反グローバリズム的な志向に共鳴するのには、私も違和感がありました。 ただし、学校で教わることは、ときに「上からの押しつけ」や「権威的なもの」と受け取られやすい側面があります。若者がそういった価値観に対して、反発するという傾向は、時代を問わず見られる現象です。 現在の学生らに話を聞くと、アルバイト先で外国人労働者が増えたり、訪日外国人旅行客が急増したりする現実に戸惑いを感じている声もあります。 本来、社会の変容は徐々に進むものですが、ここ十数年で、グローバル化が急速に進められた。 社会学では、社会の変化に対して、人々の意識の変化が追いつかない状況を「文化遅滞(cultural lag)」と呼びます。今回の現象も、急速なグローバル化に対して人々の適応が十分でなかったことの一例と考えることができます。あまりに速い変化に対する違和感や不安が、外国人規制などの保守的な言説への共感につながっているのでしょう。 現代の世論はイデオロギーの「左」「右」より、経済格差の「上」「下」で理解されることが多くなっています。若者の中にも、グローバル化の恩恵を十分に実感できず、そこに違和感を覚えたり、反発を感じたりする人がいることを認識する必要があります。移り変わった「権威」の対象 ――右傾化したというよりは、リベラルへの反抗心が、自民支持へと向かわせたということですか? ◆若者が反権威的な言説と結びつきやすいのは昔からだと思いますが、その「権威」とみなされる対象が変わったのでしょう。 1960~70年代の安保闘争に見られるように、これまで「権威」と見られたのは、むしろ伝統を重んじる保守の自民党でした…この記事は有料記事です。残り1871文字(全文3036文字)【時系列で見る】【前の記事】Z世代は高市首相の人生に共鳴? 藤田結子氏が語る若者の過酷な現実関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>