MicrosoftはWindows 11を「AI OS」として位置づけています。Copilot等のAI機能をOSに組み込むだけでなく、アプリ開発者に対してElectronベースのアプリにも積極的にAI機能を組み込むよう呼びかけていることがわかりました。Calling all Electron developers: ready to bring on-device AI experiences into your Electron apps?Learn how to build Electron experiences using Windows on-device AI, complete with a sample app, demos, and step-by-step setup to get you shipping faster: https://t.co/qxO7ZbXSCM pic.twitter.com/QP43EdxGvo— Windows Developer (@windowsdev) March 12, 2026 ElectronアプリはChromiumを同梱するためRAM消費が大きく、DiscordやWhatsAppなどの人気アプリでも「重さ」が問題視されてきました。しかしMicrosoftは、こうした懸念があるにもかかわらずElectronを排除するのではなく、AI対応を進める方向に舵を切っています。ElectronでもWindows 11のAI機能を利用可能にMicrosoftの新しいサポート文書によると、Electronアプリでは、テキスト生成、要約、OCR、画像説明生成などのWindows 11のオンデバイスAI機能を利用できます。オンデバイスのAI機能はCopilot+ PCやNPU 搭載デバイスで動作するもので、Microsoftはサンプルプロジェクトやツールを提供し、開発者がすぐに導入できる環境を整えています。特に強調されているのが、「ネイティブコードを一行も書かずにAI機能を追加できる」という点です。JavaScriptだけでWindowsのAI APIを扱えるため、Electron開発者が既存のワークフローを維持したままAI対応できることをアピールしています。それでも残る「Electronの重さ」問題一方で、ElectronアプリのRAM消費がWindows体験を悪化させているという指摘は根強く存在します。WhatsApp(Electron版)はUWP版の約7倍のRAMを使用DiscordはRAMが4GBを超えると自動再起動する機能を実装JavaScriptの生みの親Brendan Eich氏も「急ぎすぎたWeb UX採用による肥大化」を批判こうした声があるにもかかわらず、MicrosoftはElectronを切り捨てるのではなく、「どうせElectronはなくならないのだから、AIで強化しよう」という現実的な路線を選んだように見えます。まとめ: Electronの未来は「軽量化」ではなく「AI強化」へWindows 11のAI戦略は、ネイティブアプリだけでなくWeb技術ベースのアプリにも広く門戸を開く方向に進んでいます。Electronの重さに対する不満は依然として大きいものの、Microsoftは「Electronを前提にしたAI時代のアプリ開発」を推し進める姿勢を明確にしました。パフォーマンスの問題は依然として課題に残りるものの、AI時代のWindowsアプリ開発は「Web技術×オンデバイスAI」という方向に進んでいくのかもしれません。[via Windows Latest]