現場から2026年3月16日 7時00分田渕紫織消防団員で、菓子店主でもある菅野秀一郎さん(中央)。「あまりにも多くの人を亡くしてしまった。死んでまたみんなに会えるまでの間、自分は次の世代へのパイプ役として尽くす」=2020年1月、岩手県陸前高田市 あのとき運んだ遺体の重さは、忘れられない。消防団の親友や、昨日まで言葉を交わしていた近所の人たちだった。 岩手県陸前高田市の消防団員の菅野秀一郎さん(50)は2011年3月11日、揺れを感じた後、交差点で避難誘導をしていた。黒い津波が見え、住民と必死に逃げた。 所属の高田分団第3部は、東日本大震災で団員の半数を失った。中には、菅野さんの幼なじみもいた。団の退避場所になっていた市民体育館は低地にあり、津波にのみこまれた。その付近に出動していた団員たちが帰らぬ人となった。 菅野さんは、がれきの中から遺体を運び出し、遺体安置所の番をした。毎日、眠れなかった。弟も、津波に奪われた。「自分が死んだ後も」 市内で51人が殉職した。被災した市町村で最も多かった。「人が人を助けるのは当たり前の行為だけど、それで命を落とす人がいた」 菅野さんは今も、消防団員を続ける。震災後、市のマニュアルでも、団員の率先避難が明記された。 詰め所の神棚には「必ず逃げろ」「自分の命をまず守れ」と書いた手紙を置き、新入団員に読んでもらう。「手紙なら、自分が死んだ後も読んでもらえるから」【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちらこの記事を書いた人田渕紫織東京社会部|災害担当専門・関心分野災害復興、子ども関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月16日 (月)WBC 日本、準々決勝で敗退バンクシーの正体を特定「ホルムズ海峡に船舶を」3月15日 (日)JR東日本、運賃値上げイランの石油輸出拠点を爆撃WBC、きょう準々決勝3月14日 (土)「国家情報会議」設置へイラン、徹底抗戦の姿勢新しい自転車? 実はバイク3月13日 (金)ホルムズ海峡で船舶護衛検討ホンダ、最大6900億円の赤字チケット転売サイトを提訴トップニューストップページへイランの「禁断の島」攻撃したトランプ氏 動き始めた最悪のシナリオ15:45英国「選択肢を協議」、韓国「慎重に検討」 トランプ氏要望の船派遣21:01WBC日本敗退に見えた課題 最多8人の大リーガーは「もろ刃の剣」17:00バンクシーの正体を特定 ロイター報道 手がかりは四半世紀前の逮捕1:03ミラノ・コルティナ・パラが閉幕 日本は銀3個、銅1個のメダル獲得6:43「上だけが女性でも後が続かない」 女性初が報道され続ける背景は6:00