毎日新聞 2026/3/20 07:30(最終更新 3/20 07:30) 1772文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷第92回センバツ出場が決まったばかりの野球部員。野球教室で子どもたちをサポートする=島根県出雲市平田町で2020年1月26日午後2時16分、鈴木周撮影 19日に開幕した第98回選抜高校野球大会には21世紀枠で長崎西と高知農が出場する。センバツに21世紀枠が導入されてから、四半世紀が経過した。21世紀枠を巡る出来事を振り返り、制度が果たしてきた役割を考える。 21世紀枠での甲子園切符――。平田(島根)に吉報が届いたのは2020年1月24日だった。地元の園児たちを対象とする野球体験会といった普及活動を、選手主体で続けていることなどが評価され、第92回選抜高校野球大会の出場校に選ばれた。Advertisement 過疎化が進む地域で地道な活動を続ける姿が注目を集めており、21世紀枠候補校になるのは3度目だった。植田悟監督=本人提供 当時の植田悟監督(54)=現津和野監督=が17年に県高野連の普及委員になり、同時に母校の平田へ着任。具体的な活動がスタートした。 「競技人口の減少で、小学校では3年生や4年生が出ないと試合ができないチームが増えている。そんな状況に危機感を覚えていた。新聞紙で作ったボールやバットで野球教室、というスタートだった」と活動の原点を振り返る。転勤先でも活動を継続交流試合の創成館戦。九回表、盛り上がる平田ベンチ=阪神甲子園球場で2020年8月11日、藤井達也撮影 「21世紀枠は結果として評価されただけ。自分が若い時期を過ごした平田への恩返しというか……。野球教室を開けば園児たちは喜ぶし、地域内で縦のつながりが生まれる。野球熱再燃のきっかけにもなる」と語る植田監督は、現在の勤務地である津和野でも普及活動に取り組んでいる。もちろん平田でも同様の活動は続いている。交流試合で強豪と対戦 平田を取り巻く状況はコロナの感染拡大により激変した。3月11日にセンバツの開催中止が決定。そして6月10日、センバツ出場が決まっていた32校が阪神甲子園球場に集い、各1試合を行う「甲子園交流試合」の実施が発表された。 21世紀枠で選ばれた平田が、全国レベルのチームと夢の舞台で試合をする時が来た。交流試合の創成館戦。八回途中まで粘りの投球を見せた平田の古川雅也投手=阪神甲子園球場で2020年8月11日、久保玲撮影 8月11日、平田は創成館(長崎)と対戦して0―4で敗れた。この試合で勇気を得たのが、エースとしてチームを引っ張ってきた古川雅也さん(23)だ。 「自分が打たれたら試合にならなくなると不安だった。そんな中、まとまった試合をすることができ、全国でそこそこやっていけると自信になった」と振り返る。 言葉通り、古川さんは関西学院大で野球を続け、24年の全日本大学選手権で神宮球場のマウンドに立った。卒業後は地元の山陰合同銀行に入行し、軟式野球部でプレー。昨年は国民スポーツ大会3位に貢献した。 当初、故障もあって野球は大学までと思っていたという古川さんは、地元との関わりについて「ここまで来られたのは野球のおかげ。中学時代に、(硬式への準備でゴム製のボールを使う)Kボールの県選抜チームに選ばれて全国3位になり、野球はおもしろいと思った。そういう場を地域に与えてもらった」と言う。 交流試合では保育園から千羽鶴が届いた。普及活動の浸透と自分たちの経験の地元への還元。平田高校がまいた種は、地域に根を張りつつある。第95回センバツの1回戦。約3000人が応援に駆けつけ、オレンジ色に染まった石橋のアルプススタンド=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2023年3月21日午前9時10分、鴨田玲奈撮影石橋は野球教室で検診も 積極的な野球教室への関わりと候補校3度目での選出。第95回大会(23年)で21世紀枠校になった石橋(栃木)には、平田との共通点がある。 石橋が取り組む野球教室の特色は、肩肘の検診を兼ねていること。地域の小学生を対象にした野球教室は現在も続いており、100人前後の参加者が3グループに分かれ、1グループずつ検診を受ける。 21世紀枠の選考では、障害予防への意識と先駆的な取り組みが高く評価された。候補校3度目での選出について、大山優野球部長(65)は「1回目、2回目の実績もあって選ばれたと思っている。卒業生のおかげと言ってもいい」と話す。 センバツで全国の舞台を経験した石橋は翌年、夏の栃木大会を勝ち抜いて再び甲子園の土を踏んだ。 「選手が何人か残っており、彼らが甲子園を経験していたことが大きかった。監督、選手ともども『自力で甲子園に行くことが恩返しになる』と話していた」と大山部長。 石橋の例は、制度が導入された01年に21世紀枠校として4強入りして同年夏の甲子園に出場した宜野座(沖縄)や、第74回大会(02年)で21世紀枠校に選ばれて2年後に一般選考枠でセンバツに出場した鵡川(北海道)などを思い起こさせる。夢の実現が成長の一助に。21世紀枠には、そんな側面がある。【栗林創造】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>