2025.09.27乗りものニュース編集部tags: アメリカ軍, フランス軍, ミリタリー, 海上自衛隊, 航空自衛隊, 陸上自衛隊自衛隊東京地方協力本部が、東京クールジャパン・アカデミーとコラボする形で「東京ゲームショウ2025」に参加しました。学生と一緒に呼び込みなどを実施千葉県の幕張メッセで2025年9月25日から28日まで開催された「東京ゲームショウ2025」に、防衛省・自衛隊東京地方協力本部が、東京クールジャパン・アカデミーとコラボする形で参加しました。拡大画像ゲーム用のガンコントローラー(乗りものニュース編集部撮影)数々の大型イベントに参加している自衛隊ですが、実は東京ゲームショウに参加するのは今回が初めてだそうです。 同校のゲームプログラマー専攻で講師を務める舘野真さんは元自衛官であり、その縁もあって今回のコラボが実現しました。 コラボしたゲームは、同校のプログラマー専攻の学生およびスタッフによって制作された『NOOB EDUCATION(ヌーブエディケーション)』というソフトです。ジャンルとしてはアーケードガンシューティングに分類されますが、「宇宙船内での戦闘」が特徴となっています。「(2027年度までに)航空自衛隊が『航空宇宙自衛隊』に改称されるというニュースがありました。この作品は、宇宙軍が本当に宇宙に出るようになった未来を舞台に、事件に巻き込まれた新兵がテロリストと戦うというコンセプトになっています」と、舘野さんは話します。 アメリカ宇宙軍やフランス航空宇宙軍など、2020年代に入ってからは空軍に宇宙軍の要素を加えたり、宇宙に関する軍を創設するなど、大きな変化が起きています。このゲームは、そうした時代背景をイメージして開発されたとのことで、オープニングシーンでは宇宙遊泳を思わせるカットも登場します。 ただし戦闘シーンに関しては、3次元的な動きは限定的で、従来のガンシューティングに近い仕様となっており、その点は今後徐々に改善していきたいと語られていました。 こだわりの一つとして、ガンコントローラーにはM4カービンをイメージした小銃型のデバイスが使われています。舘野さんによると、これは「新兵が訓練中にテロに巻き込まれた」という設定に基づき、「訓練用の古い小銃で戦っている」ことを表現するための工夫だそうです。 また、プレイヤーが銃を下げると、ゲーム内の主人公も遮蔽物に隠れるという仕組みが導入されており、これはかつて流行した某アーケードゲームを意識したシステムとのことでした。 自衛隊東京地方協力本部とのコラボレーションとしては、ゲーム中の背景デザインに「自衛官募集」のポスターを配置したり、画面上に同本部のマスコットキャラクターである「トウチ君」と「さくらちゃん」を登場させるなどの演出が凝らされました。 さらに、イベント期間中のブースでは、自衛官が呼び込みを行ったり、高得点を出した参加者に自衛隊グッズをプレゼントしたりと、来場者との交流も積極的に行われていました。 自衛隊として初参加となった今回の感想を担当者に尋ねると、「実際に参加してみると、かなり楽しいイベントですね」と話していました。また、学生の出展者も多く、他のイベントと比べて若い人が多い印象を受けたとも語っていました。【画像】ゲーム紹介のために呼び込み! ゲームショウに初参加した自衛隊