Microsoftの中の人によるWindows風OS、「AnduinOS」がプリンター対応強化で使い勝手向上

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Microsoft社員によって作られ、Windowsライクな体験を提供することで注目を集めたLinuxベースのOS「AnduinOS」の最新アップデート、バージョン1.3.6および1.1.9が公開されました。今回のアップデートは、プリンターサポートの強化など使い勝手を向上するための改善が行われています。主な新機能は次の通りです:プリンター対応の強化新たに printer-driver-all パッケージが標準搭載され、初期インストール時から多くのプリンターが即座に利用可能に。Linux初心者にとってのハードルを下げる重要な一歩です。アプリケーションの軽量化gnome-maps の削除により、ISOファイルサイズを削減。軽量な環境構築が可能になりました。UI拡張と安定性向上ArcMenu v67以上への対応により、左右のSuperキーでスタートメニューを開けるように。Blur My Shellとの互換性も改善され、UIの一貫性が向上しています。クラッシュ回避の修正deskmon サービスがグラフィカルセッション前にクラッシュする問題が修正されました。アップグレードの課題AnduinOSはUbuntuベースであり、独自のリポジトリを持たないため、アップグレードは do_anduinos_upgrade というbashスクリプトで実行します。これは同一フォーク内(例:1.1.0 → 1.1.9)の更新には対応していますが、異なるフォーク間(例:1.2.0 → 1.3.1)のアップグレードには非対応なため注意が必要です。将来的には sudo apt upgrade による直接アップグレードが可能になる予定です。編集後記AnduinOSは、Linuxの柔軟性とWindowsの親しみやすさを融合させたユニークなディストリビューションです。Windows 10のサポート終了が迫るなか乗り換え先として検討すべき存在かもしれません。一方で、アップグレードの自動化に関してはまだ課題が残っており、今後の改善が期待されます。