外国人政策「厳格化」競う総裁候補たち 参院選大敗の「反省」が背景

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有料記事二階堂友紀2025年9月27日 11時00分自民党総裁選の所見発表演説会を終え、写真撮影に臨む(右から)小泉進次郎農水相、高市早苗前経済安保相、林芳正官房長官、茂木敏充前幹事長、小林鷹之元経済安保相=2025年9月22日午後2時17分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影 自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した5人は、濃淡こそあれ、外国人受け入れ政策の厳格化を訴えている。外国人政策が総裁選の論点になるのは異例だ。背景には、参院選大敗の引き金になったという「反省」がある。 小泉進次郎農林水産相は立候補を表明した20日の会見で、最近の自民党には「国民の思い」を感じ取る力が足りなかったと述べた。その一つに挙げたのが、外国人の増加による「不安」だった。 参院選では、外国人政策が争点に急浮上した。参政党が「日本人ファースト」をスローガンに「行き過ぎた外国人受け入れ反対」などと訴えて躍進した。自民党も「違法外国人ゼロ」を掲げたが、結果は大敗だった。 自民党は参院選の総括で、訪日客の急増で住民の暮らしなどに影響が出るオーバーツーリズムの問題や、外国人が投機目的で不動産を買って家賃高騰などに影響しているという指摘によって、「外国人を優遇している」との疑念が生まれ、支持層の一部が新興政党に流れたと分析した。自民党総裁選で論戦となりそうなテーマについて、各候補の主張を軸に朝日新聞デジタル版で5回にわたり連載します。こちらは連載4回目の記事です。5人の候補中、4人が「所見」に掲げる 総裁候補が党機関紙に載せる所見では、4人が外国人政策を掲げた。 小泉氏は一部地域で住民の不安が広がっているとして、省庁横断で政策を進める司令塔の強化をうたう。高市早苗・前経済安全保障相は司令塔を強化し、土地取得規制の検討や不法滞在者対策を強めるとする。小林鷹之・元経済安保相は、住宅用の土地取得規制、厳格な出入国管理、外国人の入国を事前審査する「電子渡航認証制度(JESTA)」の早期整備などを列挙。茂木敏充前幹事長は「違法外国人ゼロ」を目指すとしている。 所見に記述はないが、林芳正官房長官は石破政権で在留資格の要件厳格化などを進めた実績を訴える。 ただ、政府・自民党がすでに…この記事を書いた人二階堂友紀東京社会部専門・関心分野人権 性や家族のあり方の多様性 政治と社会自民党総裁選新しい自民党総裁を選出する選挙が9月22日、告示されました。10月4日に投開票されます。関連ニュースをまとめてお送りします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月27日 (土)南海トラフ確率 異例の併記小泉氏 書き込み依頼認めるふるさと納税、駆け込み需要9月26日 (金)JICA「ホームタウン」撤回AI軍事利用に各国が規制要求「国宝」異例ずくめの大ヒット9月25日 (木)自民総裁選、低調な論戦デジタル教科書 正式導入へ台湾、台風で17人死亡9月24日 (水)旧統一教会の韓総裁を逮捕TikTok米国事業買収へ出回る「おもちゃ」の銃トップニューストップページへ欧州サッカー連盟がイスラエル除外検討 「スポーツは平静装うな」10:29「大型トラックは乗用車ではない」トランプ政権、日本にも25%関税8:13昼の仕事辞める価値がある 「100円家事代行」が見た人間ドラマ11:00星野リゾート、旧奈良監獄にミュージアム開館へ 明日香村にホテルも9:00相次ぐパレスチナへの国家承認 イスラエルの侵攻をやめさせるために8:00ミミズはなぜ地面で干からびるの? 粘液で呼吸、移動中に乾くことも9:00