「地獄絵図のよう」戦場体験者、最後の集会 平均95歳、14人語る

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渡辺洋介2025年9月27日 18時45分証言集会で自らの戦争体験を語る坂上多計二さん=2025年9月27日午後2時38分、東京都千代田区、渡辺洋介撮影 「語らずに死ねるか!」を合言葉に、アジア・太平洋戦争を経験した元兵士や市民らが続けてきた証言集会が27日、東京都千代田区の日本教育会館で開かれ最終回を迎えた。戦闘、飢餓、空襲、原爆、満蒙開拓などを経験した平均年齢95歳の14人が登壇し、約900人が耳を傾けた。 戦争体験者からの証言を動画で記録し、アーカイブ化している市民団体「戦場体験放映保存の会」(東京)が主催。集会は2007年に始まり今回で6回目。戦争体験を直接語れる人たちの高齢化が進み、大規模な集会は今回が最後と判断したという。 陸軍兵士としてフィリピン・ミンダナオ島で飢餓に苦しんだ坂上多計二(たけじ)さん(100)は、逃げ込んだジャングルで、ウジ虫のわいた日本兵を目にした時のことを紹介した。周囲では死臭が漂い「地獄絵図のようだった」と振り返った。 満蒙開拓に参加し、敗戦後の逃避行のなかで妹2人を失った柴崎勝さん(86)は、自らも集団自決の直前まで追い込まれた恐怖を語り、「悪いのは戦争です」と話した。広島で被爆し、弟と母を失った小谷孝子さん(86)は腹話術を使い、人形の「あっちゃん」とともに自らの体験を語った。「命のある限り被爆証言を続けていく」と訴えた。この記事を書いた人渡辺洋介東京社会部|戦争・憲法・戦後80年専門・関心分野食と農林水産業、空襲と核軍縮、地方と震災復興戦後80年第2次世界大戦では、日本人だけでも300万人以上が犠牲になったと言われています。戦後80年となる今年、あの時代を振り返る意義とは何か。全国各地のニュースをまとめています。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月27日 (土)南海トラフ確率 異例の併記小泉氏 書き込み依頼認めるふるさと納税、駆け込み需要9月26日 (金)JICA「ホームタウン」撤回AI軍事利用に各国が規制要求「国宝」異例ずくめの大ヒット9月25日 (木)自民総裁選、低調な論戦デジタル教科書 正式導入へ台湾、台風で17人死亡9月24日 (水)旧統一教会の韓総裁を逮捕TikTok米国事業買収へ出回る「おもちゃ」の銃トップニューストップページへコカ・コーラ180円→200円 秋も値上げ、パックごはん・餅も17:00戦後最悪の火山災害から11年 御嶽山のふもとで犠牲者追悼式18:11「グワォォォ-」と雄叫び 札幌のヒグマ人身被害 住民から不安の声16:00虐待容疑の両親、死亡した2歳娘を1人で残したびたび外出か 和歌山17:51声帯失ったスタレビメンバー 帰りを待った仲間に抱きしめられた日7:00不機嫌でマウント取る年下上司、非正規の私の抗議に… 理不尽な結末15:00