有料記事古畑航希 浅田朋範2025年9月30日 6時00分ふるさと納税の返礼品を紹介する仲介サイトの画面 ポイント獲得を見込んだふるさと納税の「駆け込み寄付」が、過熱している。仲介サイトを通して寄付するともらえるポイント付与が、10月から禁止されるからだ。前年同時期に比べて10倍近い寄付が集まった自治体もある。 「9月に駆け込み需要が必ず来る。半年がかりで準備してきた」 佐賀県唐津市で人気の返礼品、牛と豚の合いびきのハンバーグを製造する同市の「いきや食品」の担当者はそう語る。 月々の受注は、例年は3万~5万個。それが駆け込み需要の効果で約30万個までふくらむと読んだ。半年前から大型の真空包装機を増設し、生産態勢を強化してきた。 見込み通り、9月28日の1日だけで、8万個の注文が入った。今後は品薄の状態が続くと見る。 「いまは9月の駆け込みの注文分を作っている。10月以降の注文分は届くまで3~6カ月お待たせするかもしれない」。在庫もなくなりそうで、製造が追いつかない状況だという。いきや食品がハンバーグを製造する様子。機械でハンバーグの形を整え、平らにするという=2025年3月4日、佐賀県唐津市、同社提供記事の後半では、ふるさと納税の制度に詳しい専門家に、仲介サイトによるポイント付与の禁止や、ふるさと納税のあり方について話を聞いています。月平均500件の受注が2千件に 愛知県豊橋市でむきえびを製造する「丸一水産」では、昨年11月から返礼品の製造を開始した。今年1~8月の受注は月平均約500件だったが、9月は26日までに4倍の約2千件の注文が舞い込んだ。片柳一喜社長は「仕事は忙しくて大変だが、うれしい悲鳴だ」。 駆け込み需要の背景にあるのが、制度変更だ。 ふるさと納税では、たとえば…この記事を書いた人古畑航希ネットワーク報道本部(東京)専門・関心分野自然環境、災害、平和浅田朋範ネットワーク報道本部専門・関心分野共生、貧困、裁判こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月30日 (火)金1グラム 史上初の2万円突破チェック体制に「規定なし」日産 マリノスの株売却検討9月29日 (月)コカ・コーラが200円に国連のイラン制裁すべて復活消えゆく言葉「御苦労様」9月28日 (日)米、医薬品に追加関税100%配達員 オートロック解錠可に石川県の面積、増える9月27日 (土)南海トラフ確率 異例の併記小泉氏 書き込み依頼認めるふるさと納税、駆け込み需要トップニューストップページへ「ガザに安全な場所はない」 それでも生まれた命 家族に希望と笑顔17:00トランプ氏、ネタニヤフ氏と停戦案で合意 ハマスが拒めば戦闘継続6:18自民党の墨田区議をセクハラで処分へ 女性区議が被害、調査委が認定5:00自民総裁選にらみ動く 維新は連携示唆で揺さぶり、国民民主は対抗策19:30返礼品のハンバーグ1日8万個の注文、ふるさと納税「駆け込み」過熱6:00金麦、「第3」からビールに格上げへ ブランド名変えず一新「奇策」17:00