2025.09.29柘植優介(乗りものライター)tags: CAT, ホイールローダー, 建機, 栃木県, 自動車, 重機世界最大級のホイールローダーが、栃木県の砕石メーカーである株式会社藤坂に納車されました。車体は、アメリカのキャタピラー社製「CAT995-12」です。どれだけ大きいのか、実車を取材してきました。 世界最大級のホイールローダーが、栃木県にお目見えしました。車体は、アメリカのキャタピラー社製「CAT995-12」で、購入したのは砕石メーカーの株式会社藤坂(栃木県佐野市)です。拡大画像砕石大手の藤坂が導入した世界最大級のホイールローダー「CAT 995-12」(乗りものニュース編集部撮影)。 販売元の日本キャタピラーによると、日本国内で「CAT 995-12」を導入したのは藤坂が初めてとのこと。すなわち日本で最も大きく、かつ1台しかないホイールローダーということになります。 そんな「CAT 995-12」の納入式典が2025年9月25日に藤坂の音坂工場で執り行われたので、取材してきました。 砕石は道路や生コン用の材料として使われ、社会インフラに欠かせない素材。藤坂は、長年にわたり国内最大級の生産量を維持し続けている砕石メーカーです。同社は作業効率を追求するために超大型重機を多数導入しており、重ダンプへの積み込みなどで「CAT 995-12」は使用されます。 そもそも、ホイールローダーとは、その名の通り足回りがホイール、すなわちタイヤ式の積み込み機械(ローダー)のことを指します。ブルドーザーや油圧ショベルなどのようなクローラー、いわゆるキャタピラ式ではないため、悪路走破性などの面ではそれらよりも劣るものの、逆に速度を出すことが可能で、舗装された場所では機敏に動き回れます。 こうした特性から、ダンプトラックになどへ砕石や土砂を積み込むといった作業で活躍するのです。【次ページ】巨体を動かすエンジンもケタ違いの大きさ【画像】圧巻!!「世界最大級ホイールローダー」運転席やエンジンを見る