2025.10.01乗りものニュース編集部tags: 国道2号, 山陽道, 道路, 高速道路 国土交通省 山口河川国道事務所は2025年9月29日、周南市から防府市にかけて事業中の国道2号「富海(とのみ)拡幅」が進捗し、10月と11月に交通切り替えを行うと発表しました。山陽道から防府の臨海部に出る「難所」4車線化へ 国土交通省 山口河川国道事務所は2025年9月29日、周南市から防府市にかけて事業中の国道2号「富海(とのみ)拡幅」が進捗し、10月と11月に交通切り替えを行うと発表しました。拡大画像国道2号「富海拡幅」の終端部付近(画像:中国地方整備局) 富海拡幅は国道2号のうち、周南市戸田から防府市富海までの3.6kmを4車線化する事業です。既存2車線に並行して2車線を新設しており、今回は4車線供用の前段階として、既存部と新設部とで1車線ずつを活用して上下線を分離します。 まず10月9日朝、西側区間にあたる椿峠付近から防府バイパス接続部までの約2.5kmが、11月27日朝には東側の椿峠付近約2.5kmで切り替えが行われます。 そこからさらに工事を進め、4車線供用は2025年度末の予定です。 富海拡幅は、山陽道の徳山西IC付近から防府バイパスまでの2車線区間を拡幅する事業の一部で、すでに徳山西IC付近の「戸田拡幅」2.4kmは4車線化済みです。交通量は1日約2万4000台に上ります。急カーブによって正面衝突やすれ違い時の事故が複数起きている椿峠付近の線形改良や、富海交差点付近の渋滞を解消することに主眼が置かれています。 国交省が整備効果で挙げていることの一つが「自動車産業の効率化」です。富海拡幅より西側、防府市の臨海部にはマツダの工場が立地しており、広島の拠点とのあいだで部品を運ぶトラックが1日約400台走行。国道2号が2車線では通行規制時に納入遅れが懸念されることから、4車線化で自動車産業全体の効率化が期待されるといいます。【まもなく4車線化へ】これが国道2号の「難所」区間です(地図/写真)