「まことのまほろばは冠高原」日本最古の人類が選んだ?広島で報告会

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毎日新聞 2026/2/25 07:15(最終更新 2/25 07:15) 1148文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷出土した石器について国武貞克・奈良文化財研究所主任研究員が解説した調査報告会=広島県廿日市市で2026年2月23日午後3時58分、宇城昇撮影 日本列島に最初に到達した人類が選んだ地だったのか――。中期旧石器時代になる4万2300年前の石器群が出土した冠遺跡(広島県廿日市市吉和)の発掘調査報告会が23日、同市内であった。大陸から日本列島に人類が渡ってきた時期の通説が見直される可能性があり、学会で昨年発表されて大きな話題になった。今回は地元での報告会で、調査担当者らが発掘の経緯や石器群が持つ意味を解説した。 「まことのまほろばは冠高原でした。未知の世界に入ってきた人類は『こここそが命をつなぐ理想郷』と、最初の一歩を刻んだのです」Advertisement広島県廿日市市の冠遺跡 登壇した奈良文化財研究所(奈良市)の国武貞克主任研究員は、「素晴らしい場所」の意味があり奈良(大和)をたたえる言葉「まほろば」を用いて会場を沸かせた。会場のウッドワンさくらぴあ大ホールは、関心の高さを示すように1000人超の考古学ファンらで満席だった。 国武氏は「列島最古の人類は廿日市を選んだ」と題し、ともに調査した藤野次史・広島大名誉教授は「旧石器時代のくらし」、妹尾周三・廿日市市教委文化財課専門員は「冠遺跡群の発見とその後」の演題でそれぞれ報告した。報告会の会場では、冠遺跡から出土した石器が展示された=広島県廿日市市で2026年2月23日午前11時4分、宇城昇撮影 国武氏は2025年5月、日本考古学協会の研究発表会で、冠遺跡から出土した大量の石器群が放射性炭素(C14)年代測定で4万2300年前のものと判明したと報告した。先端をとがらせた尖頭(せんとう)器や、持ちやすい幅の広い刃に加工したクリーバーなどで、中国など東アジアで中期旧石器時代の遺跡から出土する石器に類似している。 国内では、3万8000年前から始まる後期旧石器時代の初期に当たる遺跡が確認されている。この時期に日本列島に人類が到来したとする説が有力で、今回の調査結果はその時期をさかのぼる。 国武氏らのグループは日本の後期旧石器時代の起源を探るため、その時代に特徴的な大型石刃(せきじん)などが過去の発掘で出土していた冠遺跡で23年9月に調査を始めた。24年9月に3万6000年前の地層を調べた際、それより下の地層から尖頭器など多数の石器が出土した。国武氏は「あまりの驚きで眠れない日々が続いた」と言う。冠遺跡の調査内容について報道陣の取材に応える国武貞克・奈良文化財研究所主任研究員=広島県廿日市市で2026年2月23日午前10時32分、宇城昇撮影 同時に出土した木炭片を分析機関で測定し、今回の報告となる結果が得られた。現在は、火山灰の分析など複数の手法で年代の厳密な分析を進めている。 氷河期の影響で今より海面が低かった当時、大陸から日本列島に渡るのは比較的容易だった。冠遺跡のある冠高原は標高約800メートルで、石器の素材になる安山岩が広く分布する。平らな土地が広がり水も豊富な一帯は、遊動生活をしていた当時の人類にとって望ましい環境だった――。 そう推察する国武氏は「列島最古の人たちの活動の痕跡が息づいている。長い旅の記憶を肌で感じられる」と報告を締めくくった。【宇城昇】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>