知床遊覧船事故 きょう被告人質問 家族「公の場で真実明らかに」

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朝日新聞記事深掘り2026年3月2日 6時00分太田悠斗事故4日後に会見した「知床遊覧船」の桂田精一社長=2022年4月27日午後4時49分、北海道斜里町、関田航撮影 知床半島沖で遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没し26人が死亡・行方不明となった事故をめぐり、業務上過失致死罪に問われた運航会社「知床遊覧船」社長の桂田精一被告(62)の被告人質問が2日、釧路地裁で始まる。 事故は2022年4月23日に発生。被告は事故の4日後に会見を開き謝罪したが、その後は口を閉ざしている。この3年10カ月、乗客の家族らは「公の場で真実を明らかにすることが誠意を見せる唯一の方法」と求めてきた。 25年11月12日、被告は初公判で「私に出来ることは誠実に説明することです」と語った。被告人質問は3日間。2日に弁護側、3日に検察側、4日に被害者参加人の乗客家族らが質問する予定だ。 これまで7回の公判で、検察側は事故当日は強風・波浪注意報が出ており、船が沈没するなどの事故は予見できたと指摘。運航管理者と安全統括管理者を兼務する被告が発航・航行の継続を中止する義務を怠ったため、事故が起きたと主張してきた。 一方で被告側は、午前中に帰港できるコースを前提として出航したものの、船長が独断で午後に戻る「知床岬コース」に変更したとする。その上で、事故の要因となったハッチの機能不全を被告は認識していなかったと主張。それさえなければ当時の天候でも帰港できたとして「事故を予見することができず、過失はない」と訴えている。 被告は初公判の罪状認否で、「悪天候が予想されたため、船長に午後は引き返すと言われ承諾した。この内容が法律に反するかは分からない」と述べていた。 公判には、元従業員や船舶の専門家など18人の証人が出廷した。 当時の知床遊覧船の態勢について、元従業員は「多かれ少なかれ、事故が起きると思っていた」と証言した。 21年春、被告は長く働いていた従業員を一斉に解雇。経験の浅い従業員だけが残り、桂田被告については「船のことも、海のことも、なにもわからない」と話した。 事故当日、乗客の受付を担当した元従業員は、海が荒れた場合に引き返す「条件付き運航」を前提とした案内を「指示されなかった」と証言。船の出航を見届けた別の従業員も、船長のアナウンスが、条件付き運航を伝えるものではなかったと振り返った。 当時の天候について証言した海上保安官は、事故当時と同じような天候のもとで再現実験した結果を説明。2メートルの波を船が越えると「船の底が海面に打ち付けられ『ドン』という音がした」といい、一般の人であれば「船体の壁に身体をぶつけて、けがをするおそれがある」と話した。 元海上保安官は、ハッチが閉まっていた場合でも、船長の経験年数を踏まえると「転覆する危険性の度合いは大きい」と証言。一方で「操縦経験の豊富な人間なら、9割方帰ってこられる」と続けた。【スタンダードコース|デジタルのみ】有料記事が読み放題!今なら4カ月間月額200円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちら関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月2日 (月)イラン最高指導者 殺害される商船三井 ホルムズ海峡足止め節約志向 落ち込む肉消費3月1日 (日)米・イスラエル、イラン攻撃クリントン氏「犯罪知らず」名鉄百貨店本店が閉店2月28日 (土)消費減税法案 今秋の提出意欲ワーナー争奪戦 ネトフリ撤退天皇陛下がWBC観戦へ2月27日 (金)出生数 10年連続で減少SNSから犯罪被害 小学生増加フェルメール 最初期の作品もトップニューストップページへコクミンの薬局、管理薬剤師の兼務相次ぐ 法に抵触、調剤報酬返還へ6:00独自OPECプラス有志国が原油増産決定 イラン攻撃受け市場安定化狙う0:43最高指導者ハメネイ師死亡、イランの今後は? 知っておきたい要点17:00エプスタイン氏と関係指摘の伊藤穣一氏 学長務める大学「問題なし」16:00書けなかった責任果たしたい 封印された引き揚げ時の性暴力を追って17:00抗がん剤治療中止と医師判断 「どうしても会いたい」と半泣きした夫9:00