毎日新聞 2026/3/2 11:45(最終更新 3/2 11:45) 1262文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷カードゲーム「#くまみっけ」を開発した沖野昇平さん=福島県大熊町下野の大熊インキュベーションセンターで2026年2月25日午後3時54分、錦織祐一撮影 東京電力福島第1原発が立地し、2011年の原発事故で一時全町避難となった福島県大熊町は、自然豊かな土地柄だ。そこに生息する生物の多様性を多くの人に伝えたいと、首都圏から移住した起業家がカードゲーム「#くまみっけ」を開発した。カードで紹介される動植物は実に200種類にもなる。虫苦手な人も多いけれど… 沖野昇平さん(32)は相模原市出身。東京大に合格直後の12年3月、震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市を訪れたのを皮切りに復興支援に携わり、大学在学中には宮城県石巻市で子どもたちの学習支援ボランティアに取り組んだ。Advertisement その経験から「地方からでもグローバル教育に挑戦してほしい」と、大学院在学中の17年に起業。大熊町立「学び舎(や)ゆめの森」でも授業を展開しているのを機に23年に大熊に移住した。 24年春、自宅アパートの窓に薄緑色の美しいガが止まっているのに目を奪われた。もともと生き物は好きで「毎朝違うガが来ていてびっくりはしていたが、あまりにもきれいで驚いた」。調べたらヤママユガ科の「オナガミズアオ」だった。名前が分かればさらに愛着が湧くのを感じた。 ただ、周囲の首都圏からの移住者らは昆虫が苦手な人も多く「どの殺虫剤が一番効きますか?」と、話題になったこともあった。「ただの虫だから嫌いになる。名前が分かればまた違った接し方ができるようになるのでは」と、自身も好きだったカードゲームに仕立てることを思い付いた。 大熊町内で生き物を見掛けてはスマートフォンで写真を撮り続けた。カードゲームは「#くまみっけ」と名付け、インスタグラムのハッシュタグで写真の投稿も募った。春夏秋冬で各50種類、計200種類のカードのセットが25年3月に完成した。沖野昇平さん(右から3人目)が作ったカードゲーム「#くまみっけ」を楽しみながら大熊町の多様な生物を学ぶ参加者=福島県いわき市平三町目で2026年2月12日午後9時9分、錦織祐一撮影根底には復興への違和感 ルールはシンプル。カードは春夏秋冬の四季と、草木、花、動物、虫の4種類に分類され、1枚ずつめくりながらそれぞれ3枚ずつ8セットを完成させれば勝ちとなる。自身が驚いたオナガミズアオ、猛きん類のノスリなどなかなか写真が撮れない種に加え、大熊で栽培が盛んなキウイフルーツが野生化して繁茂している様子など地域の特徴も表す。 完成前の24年8月から町内で大会を開いており、25年8月には大熊町と交流がある東京都中央区の子どもたちも加わった「世界大会」を開催。「こんなに多くの生き物がいるのに驚いた」との感想が寄せられた。写真は現在も撮り続けており、カードは毎年更新していくことを目指す。 根底には、復興のあり方への違和感がある。原発事故自体が「人間の文明を自然に優先させた結果、大きな被害を自然にもたらした」と捉えており、復興も「畑だった土地をソーラーパネルで埋めたり、開発を優先して自然を破壊するなど原発事故を起こした構図が続いている」と指摘。「復興が、原発に象徴される人間中心の社会から、生態系と共存する社会への回帰につながれば」と願う。 カードは市販はされていない。問い合わせは電子メール(info@in-the-rye.com)へ。【錦織祐一】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>